届かない想い。











もっと頼ってくれよ、何でも言ってくれよ。
俺に出来る事なら何だってやってやる、覚悟は出来てんだ。



なあヤンクミ。
お前には本当に色々世話になったから、恩返しって訳じゃねえけど…お前の事助けてえんだよ。
どんな時でも、何があってもお前は俺の味方で居てくれた。
だから俺も…ずっとずっとお前の味方で居たいんだ。


お前のためなら、俺は何だってやってやれる。
だから、お願いだから俺の事頼ってくれよ、話してくれよ。






「何でもない、お前には関係ない」
「気にすんな、アタシは大丈夫だから」
「ほらお前教室もどれって、ほら!」






お前いい加減にしろよ、もうその言葉聞き飽きたんだよ。
もっと頼ってくれたっていいじゃねーか。
少しくらい話してくれたっていいじゃねえかよ…
………何が大丈夫だから、だ。
そんな泣き腫らした目で言われたって全然説得力ねーんだよ。




なあ、もっと頼ってくれよ。
なあ、少しでもいいから打ち明けてくれよ。
なあヤンクミ、頼むから…






「沢田、お前いい加減にしろよ」
「気にすんなって言ったろ、アタシに構うな」
「受験近いんだから、勉強に専念しろ」





どれだけ怒られても、睨みつけられても…俺の想いは変わらない。
でも…この想いはどうやってもアイツには届かない。

何で届かねえんだよ…
どうやって伝えればいいんだよ…







「じゃあな、沢田。勉強頑張れよ」



バタン、と小さな音をたてて閉められた扉。
その扉が…アイツと俺の間に出来た壁のような気がして。






俺は暫く其処から動く事が出来なかった。


















--END--








150000Hitありがとうございます!
…これにて逃げます…っ(おい

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管理人コメント
///4ever///」様の海里さんから150000HIT記念小説をいただきましたvv

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